愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)は8日、ヒグマ「ガブ」(雄、29歳)が敗血症で死んだと発表した。園は「開園当初から来園者に愛されていた。非常に残念で、冥福を祈っている」としている。
 園によると、ガブは5月31日朝から左前足を引きずるようになり、食べる餌の量も減った。左肩の脱臼による筋肉の炎症が起きていたため、餌に薬を混ぜていたが、6月7日朝、寝室でうつぶせで死んでいるのを飼育員が発見した。
 解剖の結果、炎症部の病原体が全身に巡る敗血症が死因とみられる。ヒグマの平均寿命は25年程度。
 ガブは1987年に浜松市動物園(静岡県)で生まれ、とべ動物園の開園準備中の88年1月に搬入された。